昨日の東京新聞夕刊に、
英国のエリザベス女王(91)と
夫のフィリップ殿下(97)の
結婚70年の記事が載っていました。
その中で、女王の元報道官
ディッキー・アービター氏は
こう語っています。
「歴戦の将校として、海軍にいたら
トップに上り詰めたであろう殿下は
自身のキャリアをあきらめ、
半歩後ろで女王に全力で
尽さなければならなかった。
もがきながら、自分の役割を
模索してきた」
「殿下なしに女王の成功はなかった」
これは、日本で女性天皇が
誕生した場合の皇婿のモデルとして、
大いに参考になるでしょう。
アービター氏は、日本の
女性天皇の議論については
「それぞれの国には異なる文化が
あり、比べるのは難しい」と
しつつ、こう述べたといいます。
「英国に置いて、君主の役割とは、
君主として何をするか、
王室に安定と持続性をもたらすかどうか。
君主が男か女かの違いは何もない」
アービター氏は日本のことは
知らないので留保をつけていますが、
日本の文化においても
天照大神の神話や卑弥呼や
8人10代の女帝の存在が物語るように、
決して女帝を排除するものではありません。
それに反対しているのは、
日本の本当の歴史も文化も知らず、
男尊女卑の偽史・ニセ文化を
信奉している者たちだけです。
記事の中で沢田千秋記者は
「日本でも女性天皇の議論がある中、
専門家は『王室の安定のために
男女の別は関係ない』と言い切る」
と書いています。
まさに、これが
日本においても
正しい感覚だと思います。
日本においても
正しい感覚だと思います。