ゴー宣DOJO

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高森明勅
2017.11.13 03:15

3回目の関西ゴー宣道場

11月12日、関西ゴー宣道場。

既に3回目を迎える。

成功だった。

或いは大成功と言って良いのかも知れない。

その最大の要因は、ゲストだった京都大学教授、
高山佳奈子氏の「
人柄」ではないか。

勿論、一流の学者として豊かな学識を備えておられる。

現状への切実な危機感。

それを打開しようとする熱意と責任感。

それらもさる事ながら、懐の深さと
一種“お茶目さ”
を感じさせる独特の魅力的なお人柄が、
会場に明るく楽しい空気を呼び込んだ。

それと、関西道場ならではの参加者の熱気、
反応の良さが相乗効果を発揮した。

当日、会場に来て下さった皆さんも、
満足されたのではないか。

高山氏は、今後も道場への協力の意思があると、
小林よしのり氏に伝えて下さったとか。

恐らく思想的な立場には結構隔たりがあるだろうに。

有難い。

それに加えて、山尾志桜里衆議院議員の飛び入り参加。

週刊文春』の疑惑報道以来、初めて倉持麟太郎弁護士と共に登壇。
この両者が、今後の憲法問題への取り組みで、どれほど頼りになる
人材であるかを、
はっきりと見せつける事ができたはずだ。

安倍首相が進めようとしている誤魔化しの自衛隊加憲に、
旧式の護憲で対抗しても太刀打ちできない。
マヤカシの改憲には真っ当な改憲で対抗し、
凌駕するしかない。
その為に絶大な貢献を期待できる数少ない政治家であり、法律家だ。

当日、山尾氏は疲労の為か、声が極度にかすれた状態だった。

それを押して懸命に語ろうとする姿は、
参加者の心に迫ったのではないか。

皆さん、一心に耳を傾けていた。
語られた内容も、
共謀罪廃止法案をはじめどれも明快で具体的。
ご本人の当事者意識と使命感に裏打ちされていた。
元検事として貴重な証言もあった。

一方、倉持弁護士は珍しく(!)「分かり易く」喋っていた。
驚いた事に、聴いた人が“
理解できるように”語っていたのだ。
私は、
こんな調子でまぜっ返す位しかやっていないような気がする。
それでも当日の討議は充実していて、私自身、十分に楽しめた。

今回、現地での開催に献身的な努力をして下さった皆さんには、
改めて深く感謝の気持ちをお伝えしたい。

しかし、成功を喜んでばかりはいられない。
これからが正念場。

ご譲位を巡る法整備の時を上回る勢いで、
政治の動きに先回りして、憲法を巡る「歴史的」な戦いを
進める必要がある。

道場の新しい幕開けだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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