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高森明勅
2017.10.21 09:30

ご譲位の法整備に尽力した政治家たち

皇后陛下のお誕生日に公表された「おことば」。

そこには、先にも紹介したように次の一節があった。

陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、
この6月9日、国会で特例法が成立しました。
長い年月、
ひたすら象徴のあるべき姿を求めて
ここまで歩まれた陛下が、
御高齢となられた今、
しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに
計りしれぬ大
きな安らぎを覚え、これを可能にして下さった
多くの方々に深く感謝しております」
と。

畏れ多いおことばだ。

この皇后陛下の「感謝」のお気持ちは、
具体的には、天皇陛下のご譲位を「可能」にする
法整備に全力を尽くした政治家たちにこそ、
最も向けられていると
拝すべきだろう。

その辺りについて些か事情を知る者として、
その政治家たちの個人名を敢えて挙げるなら、
野田佳彦氏(
千葉4区)であり、馬淵澄夫氏(奈良1区)であり、
山尾志桜里氏(愛知7区)に他ならない。

これは客観的な事実として記しておく。

それにしても、天皇陛下のご譲位に対して、
公然と反対、批判を繰り返した者が、
たとえ僅かでも
国民の中にいたという事実は、
同じ国民として慚愧に堪えない。

あの者どもは、この度の皇后陛下のおことばを、
一体どのような気持ちで受け止めたのか。

不遜にも全く顧みるつもりもないのだろうか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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