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高森明勅
2017.10.6 08:30

もう1人、当選して欲しい政治家

先に、今回の衆院選で当選して欲しい政治家を3人挙げた。

野田佳彦氏(千葉4区)、
馬淵澄夫氏(奈良1区)、
山尾志桜里氏(愛知7区)の3人だ。

『週刊文春』(10月12日号)の選挙予測
(10月3日時点のデータによる)
では、
それぞれ以下のような状況。

野田氏―A(安定)。
馬淵氏―B(優勢)。
山尾氏―C+(やや優勢)。

投票日はまだ先。

だから油断大敵。

特に山尾氏は薄氷の戦いだ。

ぜひ勝ち上がって貰いたい。

さて、以上の3人の他にもう1人、
ぜひ当選して欲しい政治家を加えなければならない。

それは他でもない、立憲民主党を立ち上げた
枝野幸男氏(
埼玉5区)。

前回のゴー宣道場には、民進党の代表選挙前の
忙しく制約の多い中、
義理堅く登壇して戴いた。

その時、自衛隊違憲論を唱える、
論争家の井上達夫氏を向こうに回し、
堂々と合憲論で真正面から渡り合い、
平静を保ちつつ一歩も引かなかった姿が、印象深い。

単に頭脳明敏で弁が立つというだけでなく、
政治家としての「器(
うつわ)」を感じさせる一幕だった。

今回の新党の立ち上げも、臆する事なく、
たった1人(!)で、強大な「反リベラル」
勢力に立ち向かう姿を
明確に示した。

思想的、政治的な立場を別にしても、拍手を送りたくなる
「男前」
ぶりだろう。

党の方向性も、希望の党が“正体不明”という
イメージを拭えないのに比べ、民進党の理念、
政策を
受け継ぐという立場を鮮明にしている。

直前の民進党代表選挙に立候補した政治家として、
筋が通った姿勢だ。

「立憲民主党」という党名も、“古臭く”て好感が持てる。

先の選挙予測では、自民党の候補者がC-(やや劣勢)
であるのに対し、Bとされている。

しかし勿論、楽観は禁物。

どうか圧勝して欲しい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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