私の亡父は特攻隊の生き残りだった。
前にも書いたように
「(
世間的には「
祝日には必ず国旗を掲げ、
三島由紀夫を尊敬し、
同志を募って祭典を行って来た(
受け継いだ)。
しかし、
思想、信念は押し付けない。
むしろ、それは自分自身で掴み取るべきであると、
自分の人生は自分以外に主人公はいない。
その事だけは叩き込まれたような気がする。
世間の顔色を覗(
自らの主体性を見失うような真似はするな、と。
世間にいくら気を使っても、
生きてくれるヤツは、
世間に振り回されて、
他人の目を気にして、自分が本当にやりたい事をやらない、
等々。
印象に残っているのは結婚相手の選び方。
とにかく自分が本気で惚れた相手と結婚しろ。
親がどう思うかとか考えるな。
俺たち両親が死んだ後も、2人で生きていくんだ。
俺たちに気を使ってどうする。
たとえ相手が黒人でも(
酷かった)気にするな。
自分が惚れたら、人種も何も関係ない。
でも、
そんな事を言われた記憶が鮮やかだ。
後年、
「
“個人”
彼女はお前とは違う家庭に育ち、
その20何年の歳月がある。
頭ごなしに「
義務教育を終えて以降、
社会に出てからの身の振り方も、全て私の好きなようにさせてくれた。
迂闊な私は、
危なげな息子に対し、
よくあれだけ自由にさせてくれたものだ、
でも、
押し付けられるような事をされて
私の性分から激しく反発して、
脱線をやらかしていたかも知れない。
リベラルな家庭教育のお蔭で、