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倉持麟太郎
2017.9.26 00:16

衆議院解散意見表明に見る、解散理由の本気でなさ

昨日、安倍総理による衆議院解散の記者会見があった。

北朝鮮情勢と消費税の使途変更を中心とした解散の意思表明であった。

●安全保障政策について

1.北朝鮮有事と「わが国防衛」という国益
北朝鮮有事を語るなら、まずは自国日本の防衛を最優先にすべきだ。しかし、安倍政権の「我が国防衛」に対する施策はいかなるものだったか、時間軸で大雑把にまとめると以下だ。

1.安保法制(過去)

2.衆議院解散(現在)

3.安倍9条加憲(未来)

 

本当に国益としての「我が国防衛」を最優先に考えるのなら、

1.地球儀のどこまでもアメリカの戦争についていく口実を与え(集団的自衛権、後方支援)、サッカーでいうなら自陣を守るのが一番大事な時に、ゴールキーパー含めて敵陣の前に全員出て行ってしまってゴールがら空き状態である。これを正当化した安保法制。

加えて、果たしてアメリカはわが国が盲従するほどに日本の国益を何より最優先に考える理性的で信頼に足る指導者が率いる国なのか?

 

2.北朝鮮の有事に備えるというなら、衆議院議員が全員失職する解散状態を作出するのは言行不一致、矛盾している。

このような有事、緊急事態にあえて議員の不在状態を作り出すというのは、安倍政権が今回の選挙でも潜在的に信を問うとしている改憲項目にもある「緊急事態における議員の任期延長」という問題意識からしても禁反言である。これはまさに「緊急事態に国会議員がいないなんてこんな危機管理あるか!」ということが背景にあるのだから、真っ向から矛盾している。もしも今後、政権の改憲論議の俎上に緊急事態が上がった場合は、この二枚舌と、不誠実な危機管理意識を糾弾せねばならない。

 

3.集団的自衛権行使まで認め安保法制をフリーハンドで追認する安倍改憲は、1.とあわせて、我が国防衛という観点からまったく妥当でない。

また、交戦権と自衛権の整理を放棄したままでの「単なる自衛隊の明記」は、我が国法秩序に軍隊の存在を規定しないので、有事のときの自衛隊の自己保存や権利保障、ひいては、隊員の尊厳を危うくする可能性すらある。

 

 

このように、前回の選挙(2014年)から過去、現在、未来、どこを切っても安倍政権は真剣に、誠実にわが国防衛という国益を希求しているとは考えられない。

●消費税について
消費税についても簡単に触れたいが、2014年解散は、2015年10月に控えていた増税を2017年4月までのばすという判断の信を問う(??)という解散であった。

一方で、2016年には、「新しい判断」として、増税を延期したが、このときは解散をせずに、民意を問うていない。??増税を延期するのは国民の信を問うマターであったのではなかったのか?

2017年9月解散=税金の「使途」??


おわかりになるだろうが、増税自体の延期ないし実施について信を問うたり問わなかったりという明らかなダブルスタンダードであり、こ
のことによって、そもそもこれが真に大切なアジェンダ・真の大儀ではないことを自白している。

また、

今回はそもそも増税は所与のもとして突如として「使途」について信を問うという「一足飛び」、「論理の飛躍」、「論理の飛躍による問題の本質の隠蔽」が行われている。ブレる、隠す、押し通す!こんなやり方を認めていいのか。こんな3年間にみすみす太鼓判をおすのか??

この2014年からの3年間、そしてこれからの日本の「かたち(constitution)」の在り方を迫られているのが今回の選挙である。本当にこれでよかったのだろうか。よいのだろうか。今回の選挙でこれを表現すべきは、我々一人一人である。
これらの点も、現実の問題として、10月8日のゴー宣道場で議論する。

「真の憲法改正とは何か?

平成29年10月8日(日)午後2時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

「第66回・ゴー宣道場」のテーマは
『真の憲法改正とは何か?』とする。

前回、井上達夫氏と枝野幸男氏を招待し、激論を交わして

いただいたが、そもそも政界においては、自衛隊は合憲で

あるという事が分かった。

 

ならば、安倍政権の自衛隊明記の加憲論の意味などない

ということになる。

安倍政権は今も違憲状態の自衛隊に、予算をつけている

ことになる。

 

やはり、真の憲法改正について、議論しておかなければ、

欺瞞と倒錯の中で北朝鮮との戦争が始まるかもしれない。

 

10月8日は議論の主軸を倉持麟太郎氏に担ってもらう。

倉持氏は全国各地の都市で、憲法の勉強会を開いている。

その実力を発揮してもらうために、今度の「ゴー宣道場」

において、まず30分の基調講演をしてもらいたい。

それをベースに議論を進めようと思う。

 

憲法改正がなぜ必要なのか?

どの条文を変える必要があるのか?

エセ保守の憲法改正のスローガンが本気ではなかったと

いうことが判明した今、我々「ゴー宣道場」が真剣に

立ち向かわねば、日本は手遅れの国になってしまう。

 

参加申し込みの締め切りは9月27日(水曜)である。

弛緩したこの日本を洗濯しなければならない。

奮って応募してくれ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

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お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年9/27(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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