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小林よしのり
2017.9.11 02:46日々の出来事

木村太郎は八つ墓村の同調圧力に負けぬ近代人である


昨夜、帰宅してテレビつけたら、たまたま「Mrサンデー」で

山尾議員の不倫疑惑をやっていて、その番組の作り方が馬鹿で、

酷いのなんのって、徹底的なイメージ操作で、山尾議員をこき

下ろす作り方だった。

 

後援会長にかかってきた山尾氏の声を、電話にマイクを近づけて

収拾して勝手に流してしまっていいのか?

 

さらにマイカーを運転する倉持氏の横に、山尾氏が座っていて、

普通に会話してるだけの映像に、「二人は見つめ合っていた」と

全くの嘘のナレーションをかぶせる。

あきれ果てるデタラメさ。

 

宮根誠司も、コメンテーターの江上剛も、子育てほっぽらかして

不倫とか、待機児童問題をやってるのに不倫とか、連結できない

事柄を無理やりくっつけて、超アホなバッシングをやっていた。

宮根と江上、この二人は無知で馬鹿の代表である。

 

ところがである。

木村太郎だけが、スタジオの同調圧力をものともせず、フランスの

オランド大統領は不倫疑惑を記者に追及されても、プライベートは

関係ないとして、裁判に訴えて、ほったらかしにした。

すると支持率が上がってしまったという、民主主義国家の実例を

述べて、山尾志桜里に説明責任などないと言い切ってしまった。

木村太郎、本当にすごい。

 

木村氏は、米大統領選ではトランプ当選を予測していたし、

村社会の同調圧力には絶対に負けない。

あんな年寄りが近代的頭脳を持っていて、正論を述べているのに、

周囲の木村よりは若い連中が、八つ墓村みたいな因習に囚われて、

山尾氏を排除する文句を垂れ流している。

日本の民主主義は、まだまだ遅れている。

村の掟の方が勝ってしまう国なのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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