ライジングの話なので「私事」だが、朝起きて泉美木蘭
さんの原稿を読んで、その凄さに驚いた。
さすがに男をよく研究している。
薄っぺらな男女平等イデオロギーなど太刀打ちできない
男女の決定的な差を見抜いている。
男に対する泉美さんの眼差しの優しさは、男の裏面を
知っているからだろうと見当はついていたが、今回の
原稿は、泉美さんの経験の奥深さを知れて感動した。
わしのプライベートが男尊女卑か否かという話題が
門弟や読者の間でちらほらされているが、確かに女性を
卑しむ感覚はゼロと言っていい。
そんな感覚があったら、妻も秘書もとっくに逃げ出して
いただろうから、客観的にも悟られてしまうことだ。
だが、女性に大切にされていない男どもが、皇統の
男系絶対などと言っている風潮があり、なんとその根拠
として、「タネと畑論」みたいな明らかな男尊女卑感覚
を持ち出している。
これを自称保守系の女性までが肯定しているという
狂った状況があるから、わしとしては「てめーら、
男尊女卑なら、わしに敵うと思ってるのか!」と、
自ら男尊女卑を誇る論法をとっていたのだ。
それが身内に「よしりんはプライベートの男尊女卑を
止めねばならない」と言う者が出現し、それに対して、
「よしりんは男尊女卑じゃないと思う」などと続々
否定し始める者が出てくるから、もうわしの戦法が
成り立たなくなった。
けれど言っておくが、わしは男女平等は明治になって
入ってきた近代のイデオロギーであって、そんなもの
信じちゃいないとだけは言っておく。
泉美さんは薄っぺらな男女平等イデオロギーに冒されて
いない。
男女の「分限」を知っているから、大した女である。