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高森明勅
2017.8.29 22:00

退位に伴う儀式の変更

影響力が大きいテレビ局のディレクターから取材の依頼。

以前、取材を受けたディレクターの後釜らしい。

前任者もそうだったが、
なかなか頭が良く、勉強もしている。

1時間半ほど喋った。

ご譲位による皇位継承の場合、
一連の儀式や行事の流れの変更はどうなるのか。
その骨格を知りたかったようだ。
そのあたりに目を着けた取材を、
早々とスタートさせるあたり、
他のテレビ局には出来ない取り組みではないか。

ポイントは以下の3点。

(1)先帝崩御に伴う儀式や行事が“引き算”される。

(2)それに関わって、改元の手続きが“前倒し”される
可能性が出てくる(但し実際の公布は勿論、
即位後)。

(3)「退位」に伴う儀式が“足し算”される。

極めてシンプルだ。

そのポイントを軸に、時系列に沿って、
具体的な儀式や行事を?国事行為?公的行為?その他の行為に
分類しつつ、整然と説明するーつもりだったのに、
あちこち脱線してしまった。

でも、このテーマには初心らしかったので、
周辺の知識も補足したから、
仕方がない。

今から勉強を始めれば、
きっと良い報道に繋がるはずだ。

今後も及ばずながら協力しよう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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