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小林よしのり
2017.7.11 02:47政治

「面従腹背」はやむを得ない倫理だ


産経新聞の産経抄が、文科省前次官・前川喜平氏の

バッシングを続けている。

役所を退いてから加計学園の問題点を指摘したからと

言うのだ。

在職中に、左遷人事を恐れず、政治家に直言すべき

だったと言っている。

それは一つの正義のありかただろう。

 

だが、昔と今は違う。

「内閣人事局」の設立によって、もはや「国家」のため

でなく「官邸」のために働く官僚しか生き残れなくなって

いるのだ。

これは重大な変化である。

 

真正面から正義・正論をぶつける者は、たちどころに

首が飛ぶ。

これでは官邸の奴隷しか残らない!

 

公務員は、官邸の僕でなく、公の僕であるべきだ。

現状でそれを貫くためには、前川氏の言うように

「面従腹背」しか方法論としてないだろう。

 

文科省の次官として、やりたいことがあれば、

「面従腹背」しかない。

それは権力が腐れているからだ!

権力が「腹心の友」のために便宜を図り、国民の財産や

税金を無駄づかいするまでに堕落しているからである!

 

「内閣人事局」を直ちに廃止して、公務員の主人を

「官邸」ではなく、「公」の元に戻せ!

産経抄は実に浅い!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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