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高森明勅
2017.6.15 22:00

安倍首相の気紛れ改憲論

先頃、安倍首相が憲法改正をぶち上げた。

現職の首相が、改正内容と期限にまで踏み込んだのは、
前代未聞か。

しかし、余りにもお粗末。

中身の酷さは既に繰り返し指摘した。

それ以前に、与党の公明党にも一切、事前の説明無し。

どころか、自民党の主要幹部さえ知らなかったようだ。

政治家として未熟さを露呈した。

と言うより、一人前の社会人がやることではあるまい。

「一強」幻想の驕りか。

それとも、いつものやり口のように、
“目眩まし”
に憲法改正を持ち出したに過ぎないのか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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