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高森明勅
2017.6.1 10:00

「1代限り」を否定

6月1日、衆議院議院運営委員会で
民進党の馬渕澄夫議員が質問に立った。

これは「ご譲位」を巡り、
同党でも馬淵議員が実務に最も精通しておられるからだ。

政府側の菅官房長官とのやり取りの中で
「1代限り」
を明確に否定。

「今回の基本的な考え方が将来の先例たり得る」
との回答を引き出した。

これは、私が提案した
「3要件」の事実上の規範化を確認する答弁だ。

「女性宮家」など皇位の安定的な継承に向けて、
特例法の“施行”後(再来年!
)ではなく、
今から速やかに検討を開始すべきことも促された。

官房長官も「先延ばしできない課題」という発言を繰り返した。

格調高い堂々たる議論だ。

典範(付則)の改正と特例法成立に当たり、
確認すべきポイントを見事に押さえていた。

来週には皇室の新しい歴史を切り開く
法整備が成し遂げられる。

次は、眞子内親王殿下のご結婚までに、
「女性宮家」
を可能にする皇室典範の改正を、
いかに実現させるかだ。

今回の勝利をより大きな勝利に繋げよう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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