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笹幸恵
2017.4.29 15:52

NHKさん、ありがとう

高森先生が出演されたNHKスペシャル

「私たちと“象徴天皇”ー政府の有識者会議“最終報告”を受けて」

を拝見しました。

象徴とは何か。

皇室とはどのような存在か。

私たちはどう向き合えばいいのか。

散漫になりがちな視点もよく整理されていて、

何の知識もない視聴者にとっても

わかりやすかったのではないかと思います。
NHKさん、ありがとう!!!

 

Y氏が段々としどろもどろになっていくのと対照的に、

高森先生の冷静で知的な発言が光っていました。

天皇の能力主義を懸念するY氏に、

「それは国民の側が、やっていただいているという

慎みを持たなければならない」と切り返す高森先生。

思わずテレビに向かって「そうだ、そうだーーー!」

と言っちゃいましたよ。

さらに神戸女学院大学准教授の河西秀哉氏は、

「存在するだけでいい」派のY氏に対し、

「我々若い世代にとっては、国民とふれあう天皇こそ、

天皇の姿ですよ」

「辞める自由さえないのはいかがなものか」

といった主旨の率直な発言があって、とても好感を持ちました。

 

慶應義塾大学教授の片山杜秀氏は、

納得する発言もあったのだけれど、

皇統問題については、

 「まだ(女性宮家という)結論を出すのは早い」という

立場でした。

そして、相も変わらず旧宮家の男系男子の

可能性も捨ててはならない・・・云々。

 

それでも多くの国民には、今の皇室における

問題点が伝わったのではないかと思います。

 

NHKさん、天皇の退位と皇位継承問題について

これからもっともっと取り上げてください!
そして一般視聴者に天皇とは何か、象徴とは何か、
どうか問い続けてください。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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