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切通理作
2017.2.22 06:49

テロといえば一笑にふされた時代があった


昨日はゴー宣ネット道場動画番組「せつないかもしれない」の収録をさせて頂きました。

 

テーマは、フランスで「バンド・デシネ」と呼ばれているコミックの形式で、オウム真理教事件をモデルに描かれた『MATSUMOTO』。

http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5277 

私はこちらの日本語版に解説を書かせて頂きました。来日した作者LF・ボレ氏との対話も収録されています(誠文堂新光社刊)。

 

地下鉄サリン事件も、その前の松本サリン事件も、当時、そんな事件が起こるとは誰も、夢にも思っていなかった頃、どこにでもある日常の裏で、なにが進行していたのか?

 

時系列に添って描かれるので、それがどんなにおそろしいことだったのかが、伝わってきます。

「オウム事件って聞いたことあるけど、リアルタイムでは知らない」という人は、追体験できると思います。

 

かつて小林よしのりさんに「暗殺」の手を伸ばそうとしたオウム真理教。

 

テロというものに対して無警戒だった当時の日本の脆さが容赦なく描かれています。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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