ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2017.2.20 04:15

「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」と「承詔必謹」

『新潮45』に「無名兵士の墓標」という連載を不定期で

掲載させていただいている。

戦闘部隊でない縁の下の力持ちの役割を担った兵科に

焦点を当てて、「ドンパチ」だけではない戦争の実相を

浮き彫りにしたいと、いつもせっせと取材&調べもの。

現在発売中の20173月号では「主計兵」について紹介した。

 

が、本題はそこではない。

同じ誌面に東大名誉教授の平川祐弘氏の記事

「天皇の御学友、明石元紹氏に反論する」

が載っていた。

 

平川祐弘氏といえば、天皇の譲位すら認めず、

「ご自分で定義された天皇の役割、拡大された役割を

絶対的条件にして、それを果たせないから退位したいと

いうのは、ちょっとおかしいのではないか」と

記者団に語った人物だ。

 

記事を読むと、明石氏が『文藝春秋』2月号に

有識者会議への異議を唱えた記事に対し、

反論を載せてくれと依頼したらしいが、返事が遅いので

『新潮45』に載せたのだという。

 

つっこみどころが満載だった。

櫻井よしこは「女性の国士」、渡部昇一は正確な時代認識のある

稀な歴史家として持ち上げている。

「譲位は一代限りか、恒久的にすべきか」の二者択一は

論点整理として不可だという。

昭和16年、「戦争は不可避である。南方進出か、全面戦争か」に

似ているからだそうで。

なんで天皇の譲位と戦争という外交が一緒になるのか

さっぱりわからない。

二者択一がダメということ?

ますますわからない。

 

で、明石氏の発言は「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」だという。

占領下の日本の思想、つまり戦後日本の左翼思想とでもいいたいのかな?

 

「有識者会議には時代錯誤な意見も見受けられ、危機感を強くした」という

明石氏の発言に対し、天皇のお言葉を深く検討せずに「承詔必謹」などと

いう人こそ、歴史の針を巻き戻すと反論している。

・・・いやいや、もはやこの時点で論理が破綻しているでしょ。

「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」の人が、

「承詔必謹」なわけがない。

 

そして、そこかしこに上から目線が漂う。

作家やライターなどと違って、教授職にある人は

生活の最低限の保障があるから、売らんかなではなく

信念を貫くことができる。

(要するに学者のいうことが一番正しいってことね)

 

国民は退位に賛成だが、それは退位後に生じる

複雑な事態を考えた上でのことではない。

(要するに国民はバカだってことね)

 

なんでそんなに譲位に反対して摂政設置を叫ぶかというと、

前天皇派と新天皇派に分かれて対立するから、とのこと。

もし天皇が譲位して「陛下」ではなく「殿下」になるのなら、

お側の人は自分たちも位が下げられたような違和感を

覚えるだろう。

・・・って、お側の人は関係ないでしょうよ!

天皇陛下よりお側の人の気持ちを忖度するって

どういう思考回路なのか。

 

この方は、南北朝時代の争いが再現されると思い込んでいる。

そして、自分が一番正しいと思っている。

天皇陛下よりも。

彼の頭の中には「昭和天皇」の姿しかない。

平成の御代に生きていないのだ。

だから、今上天皇のこれまでのなさりようも、

人権も、人格ですらも無視できる。

もうこういう人はこちらが無視して、
ゴー宣道場で正しく尊王心を発揮しよう。

 


「自民党にもいる尊皇派」

平成29年3月12日(日)午後2時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

312日(日曜)開催の「ゴー宣道場」は、
『天皇論 平成29年』発売記念として、
本書に関する議論を行なう。テーマとしては、

「自民党にもいる尊皇派」を掲げる。

 

男系固執の安倍政権による全体主義的な同調圧力に
屈せず、公の場で声を上げてくれる自民党議員は
少ない。

特例法に反対で、皇室典範改正支持、女性宮家創設に
賛成する議員はいるが、残念ながら「ゴー宣道場」と
日程が合わないケースもあった。

 

そんな中、勇気を持ってゲスト出演を了承してくれた
貴重な自民党議員が
船田元氏である!

 

ただし船田氏が地方から戻って、「ゴー宣道場」に駆け

つけてくれる時間が16時(午後4時)になるので、

今回の道場は、開始時間を14時(午後2時)からにして、

終了時間を17時(午後5時)にする。

 

今の自民党内で数少ない尊皇派の一人である船田氏が

果たして何を思い、何を語ってくれるか?

 

天皇陛下が皇室典範改正で、堂々と退位できるか否か、

いよいよ正念場が近づいている。

自民党は5月に法案を出すと言ってたから、3月、4月で

決まってしまうだろう。6月にはもう終わっている。

この状況では、毎月、「ゴー宣道場」を開催せざるを得ない。

しかも今回は、応募締め切りが31日(水曜)と迫っている。

何が起こるか分からない、予断を許さぬ時期だ。
ゲストもまだ増えるかもしれない。

ぜひ参加しよう!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

申し込みフォーム

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年3/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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