読売新聞に石破茂氏を紹介するコラムが載っていた。
「自民党から闊達な議論がなくなったときに、
私は国民の心が離れていくような気がする」
石破氏が中心となっている勉強会の場で自らこう述べ、
天皇陛下の退位についての法整備を党内少数の幹部だけで
行おうとする党執行部を批判――。
こんな書き出しで始まるコラムは、
これまでの石破氏の歩みを紹介し、
安倍首相との距離感についてもコメント。
石破さん、ちょっとまた要注目!
といった主旨の記事だろうか。
コラム最後の締めくくり。
2月4日に還暦を迎えた石破氏だが、8日に
天皇陛下の退位問題についての石破派勉強会を開くほか、
安全保障から経済政策まで幅広い分野に関する自らの
政策集の準備を始めるなど、精力的だ。
石破氏は独特の言い回しで、「ポスト安倍」への意欲をみせる。
「総理の仕事は天命。なろうと思ってなれるものではないが、
なった時に自分が納得できる仕事ができるように、
できる限りの努力をしたい」
パチパチパチパチ……(拍手)
民進党にもがんばってもらいたいけど、
与党で安倍さんの好敵手となるのは
石破さんしかいません!
昨日の打ち合わせのとき、もくれんさんが
石破氏の天皇退位に関する見解のプリントを
持ってきていました。
遅ればせながら、私もオフィシャルブログから
ダウンロード。
天皇陛下のご生前ご譲位について
2017年1月31日のブログからダウンロードできます。
よくぞ書いてくださったなあと思います。
たとえば・・・
(長くなるので以下は要約)
多くの国民は陛下のご高齢を案じ、負担軽減を願っているが、
本質はそれにとどまらない。陛下は、象徴としての務めを
果たすために相応しい制度は何かを、国民に理解してほしいと
お望みなのではないか。
陛下のおことばは「政治的権能」とは全く異なる。
国民の代表である我々国会議員こそが、与野党問わず
己の考えを述べ、意見を聞き、最も望ましい結論を先送りせず
得るために全力を尽くすべき。
この問題は先人たちが生命に代えても護ろうとしてきた
国体そのもの。いつの間にか当たり前になっているのではないか。
平和がそうであるように、大切なものは不断の努力なくして維持できない。
残された時間は長くないことに深い怖れと危機感を持つべき。
その上で、皇室典範の改正をはっきりと書いています。
特例法には反対。
「これほど重大な事項を特例法・特別法によって定めることとなれば、
将来的に皇室に関わることについて皇室典範以外の手段によって
変更する余地を残すこととなって、かえって政治的な意図で左右される
可能性を大きくしてしまうものと考える」
その通りです!!!
で、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は、
その設定自体が結果として陛下の問いかけた問題より
狭められているのではないかと危惧・・・云々。
おっしゃる通りです!!!
これも打ち合わせで話題になったけれど、
参考文献には小林先生の「新・天皇論」や
高森先生の「天皇『生前退位』の真実」がありました。
一般の人々はどんな反応をしているのだろうと
コメントをのぞいてみたら、みんな政治が好きなのか、
自身のウンチクをえらい長く語っているのだけど、
全面的に賛成、よくぞ言ってくれた、という内容が多い。
なかには、石破さんが、一代限りの特例法になった場合、
皇太子不在になるため、秋篠宮殿下を
皇太弟にするための皇室典範改正がやはり必要、
とあくまで仮定の話をしているのに対し、
「愛子さまではなぜダメなの!?」
と食ってかかっている人もいた。
サイレントマジョリティーの声が、そこに見えます。