『SAPIO』3月号で「天皇」特集。
私も文章を寄せた。
編集部が付けたタイトルは
「いまだ『譲位』に反対する者よ、
ないのか」。
興味のある方は覗いて戴きたい。
但し、他の記事は、
例えば思想史研究者で慶應大学教授の片山杜秀氏の文章。
せっかく面白い視点を提示されようとしているのに、
「
だから尊いとされた。
思想史の専門家とは思えない粗雑さ。
まず、
「
昭和天皇のご発言)。
またこの詔書は、
元々GHQの要請に基づく。
その原案に、天皇を「神の裔(すえ)」
否定する表現があったので、
拒否し、天皇を「現御神(
するように、改めている(
つまり、片山氏が無造作に並記している「現人神」と
「
しかも、天皇は「国土を創造した神々の…子孫」
天照大神の子孫であることが、第一義。
「一個の人間にすぎない」
「(
行っていたことになる。
しかし…内閣が助言をして天皇に『
などという条項は(憲法の)
すべき条項も見当たらない。
したがって、
『助言と承認』
東谷氏は「天皇の公的行為」
この文章を書いてしまったようだ。
まず、
(
長
更に公的行為は、天皇が憲法上「象徴」とされていること(第1条)
根拠として“期待”される行為で、
あるのに対し、
だから「条項はどこにもな」
昨年8月8日のお言葉は明らかに公的行為。
だから、安倍内閣は勿論“助言と承認”(
は行っていない(但し同意し、
同氏は混乱の余り「クーデター」とか「違憲行為」
物騒な表現を連発している。
まさに無知とは「恐るべきこと」
更に、全国民に向けた天皇ご自身による「ご意向」の表明が、
これは、「譲位」
評論家の古谷経衡氏の文章も、野田政権が「女性宮家」
取り組んだ背景に、宮内庁(更に皇室ご自身)
あった、
憲法学者で麗澤大学教授の八木秀次氏は、
ついて、驚くべき発言を。
「
『皇太子は必ずしも天皇の子でなくてもよい』
と考えることはできます」
どうやら八木氏は皇室典範を読んでいないようだ。
第8条にこうある。
「皇嗣たる皇子を皇太子という」この場合の“
「現に皇位にある天皇の子」(園部逸夫『皇室法概論』
典範に明文の規定がある以上、「概念の解釈」
だから、典範も読まないで「
「考えることは」
皇太子殿下が即位されたら、
「現に皇位にある天皇の子」ではなくなる
(
従って、もし「皇太子」
“必ず”
こんな初歩的な知識もなく、
なお、