安倍晋三氏が再び首相に就任したのは偶然だった。
その経緯を忘れた人も多いのではないか。
今から5年前。
平成24年のこと。
まだ自民党が野党だった頃の党総裁選。
当時、
消費税引き上げの方針を打ち出して支持率は低迷。
次の衆院選では自民党の政権復帰の可能性が高いと見られていた。
候補者は5人。
安倍氏の他に石破茂、石原伸晃、林芳正、
この時、安倍氏は取り立てて有力候補ではなく、
安倍氏の後ろ楯の森喜朗氏は、
石原氏を支援。
党内最大勢力で安倍氏の出身派閥の町村派は、
出馬で、
ところが、
選挙戦は続けたものの、町村氏に投じられるはずの議員票が、
また当時、
「
1回戦の党員投票で酷い結果に。
石原氏の自滅の“お蔭で”
しかし、
2回戦の国会議員投票でも、石原氏に次ぐ2位だった。
合計では1位が石破氏の199票、2位が安倍氏の141票。
だが、石破氏も過半数を獲得出来なかったので、
決戦投票では、
嫌われて、
もし町村氏が倒れないか、
そうすれば当然、
安倍氏が、
今の政界には、
まるでいないかのように、