産経新聞のエース記者、阿比留瑠比氏の記事(12月22日付)が
酷過ぎる。
8月8日の天皇陛下の「おことば」は予め内閣が同意し、
その責任で公表された。
その事実は、この度の天皇誕生日に際しての記者会見でも、
陛下ご自身が「内閣と相談しながら」とわざわざ言及なさった。
ならば、内閣がそこで述べられたお気持ちに添うべく、
最大限努めるのは当然。
それを阿比留記者は憲法に「矛盾してしまう」と断じる。
オツムは大丈夫か。
民進党の論点整理には
「天皇の公的な行為に関わる事務は内閣の一般行政事務
(憲法第73条)の一種であり、『おことば』については内閣が
責任を負うものである」
と明記している。
「陛下のおことばは内閣が責任を負う一般行政事務の一環として、
内閣の了解を得て発せられている。
…したがって、率先しておことばを受け止め、真正面から対策を講じる
べき内閣の下で、陛下のお気持ちに反した議論が展開されている」
のは、明らかに異常。
その事実に対し、民進党は「強く憂慮する」と抑制的に指摘したに
過ぎない。
それを「立憲主義に反する」とは。
阿比留記者は、天皇陛下と秋篠宮殿下が揃ってわざわざ言及された、
陛下おことばが内閣の同意と責任を前提に公表された事実すら、
知らないのか。
それとも、民進党の論点整理をまともに読んでいないのか。
或いは、読んでも理解できないのか。
そもそも、憲法の仕組み自体が分からないのか。
産経新聞、お粗末過ぎる。