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高森明勅
2016.12.7 01:00

靖国神社には参拝せず真珠湾に行く

安倍首相が真珠湾に「慰霊」に出かけるという。

オバマ大統領の広島訪問への“答礼”のつもりか。

だが、100%戦争犯罪だった広島・長崎への原爆投下と、
アメリカに追い詰められて行った真珠湾攻撃は、全く意味合いが
異なる。

という以前に、靖国神社はほったらかし。

わが国の英霊への慰霊は見送り続けている。

しかもその理由は、中韓の反対もさることながら、
決定的だったのは、
当のアメリカからの“同盟国”にあるまじき
クレーム。

それ一発で、
「(第1次政権で)
参拝出来なかったのは痛恨の極み」
などと言っていた舌の根も乾かぬうちに、へたへたと中止して
しまった。

それをそのままにして、真珠湾で「慰霊」とは。

日本はどこまで“去勢”された属国に成り下がったのか。

それを「『戦後』終わらせる試み」(阿比留瑠比氏)と、
痛烈な皮肉かと思ったら、
本気でヨイショするメディア
(産経新聞12月6日付)
まで現れる始末。

情けない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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