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高森明勅
2016.11.18 10:10

忠犬ぶりは健在なり!

トランプ次期米大統領に、わが安倍首相が世界の指導者に
先駆け”てお目通り戴き、会談を実現!

って、自慢出来ること?

まだ大統領にもなっていない人物の自宅に呼び付けられたのだから
かなり情けない。

なりふり構わず、ひたすらアメリカに尻尾を振って、
「永久(とわ)に変わらぬ」
忠誠を誓っているようにしか見えない。

そう言えば岸田外相は、安倍首相が各国の首脳のうち「4番目」
トランプ氏と電話会談した、と胸を張っていた。

4番目がそんなに嬉しいのか。

アメリカの威信が衰え、内向きになって、日本に冷淡な素振りを
見せれば見せるほど、
擦り寄っていく。

不思議な姿だ。

それを拍手喝采する「保守」系の人々がいたり。

彼らは一体、何の為に憲法改正を求めているのか。

三島由紀夫の檄文の一節を思い出す。

「沖縄返還とは何か?
本土の防衛責任とは何か?
アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを
喜ばないのは自明である。
沖縄が本土に復帰する昭和47年迄のー引用者)
あと2年の内に自主性を回復せねば、左派のいふ如く、
自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう」

自衛隊がアメリカの傭兵な
ら、日本は当然、
アメリカの属国以外の何者でもあるまい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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