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高森明勅
2016.10.30 01:00

ヒアリング対象者らの暴言

今回の有識者会議のヒアリング対象者に
東京大学名誉教授の平川祐
弘氏がいる。

彼はこんな発言をしている。

「今回、人々が懸念し識者が遠慮して口にしないでいることは、
今の皇太子殿下妃殿下に、両陛下の代行として、或は摂政として、
今上陛下皇后陛下と同じようなお勤(原文のママ)めができるのか、
そのお勤めにも適応障害はないのか、
と危惧されていることである。
…となれば、
皇室典範の新条項には太上天皇や皇太弟だけでなく、
適応障害の皇族の臣籍降下に関する規定も設けていただくことに
るのではないか」

更に、同じくヒアリング対象者の日本大学教授、
古川隆久氏の発言。

「仮に生前退位を認めるなら、退位後の称号や地位について
…何の権限もない立場、
極端に言えば民間人になるのが一番いい
ということになる」

こういった発言を平然とする人々が、
特に選ばれて今回のヒアリングの対象になっているという事実を、
国民はどう受け止めるべきか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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