読書週間らしいが、毎日新聞の調査では、書籍を読む人が
49%、読まない人が48%だ。
雑誌を読む人は52%、読まない人は47%。
驚くのは漫画を読む人が、たった24%、読まない人が74%
になっていることだ。
漫画を読む人がこんなに減っていたとは!
なにしろ最も売れている少年ジャンプが現在200万部
ちょっとまで、部数が急減しているというのだから呆れる。
近いうちにわしが「東大一直線」を連載していた頃の部数に
まで減るんじゃないか?
わしが連載していた頃は「こち亀」も始まって、ものすごい
勢いで部数が伸びていた時期だった。
600万部くらいが上限で、その後、急降下し始めたようだ。
ジャンプでそれなら、マガジン、サンデー、チャンピオンは
どうなっているんだ?
わしの『戦争論』や『天皇論』の部数より低いかもしれない。
中間層が崩壊して、低所得層が増えたことで、漫画を買う
余裕もなくなったという原因もあるし、なによりスマホの
普及が大きい。
スマホでカネと時間を食いつぶしてしまうから、どんどん
馬鹿になっていく。
電車内でスマホに耽ってるよりは、漫画読んでた時代の方が
はるかに良かったはずだ。
漫画を読む者は一般書籍も読む者だったし、リテラシーが
まだ健全に発揮されていた。
スマホになると情報とコミュニケーションのみになるから、
馬鹿になるしかない。
恐ろしい時代になった。
漫画が歌謡曲のように衰退するのかどうか、わしはそうは
させないと思ってしまうのだが。