TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」第二話を観ました。
星野源さん好きなので。
新垣結衣ちゃん演じる「みくり」が家事をして、
星野源さんはそれに給料を払うという契約結婚・・・
のドタバタストーリー。
気楽に観ることのできるラブコメなのですが、
これがなかなか興味深い。
専業主婦の家事労働の評価額は年収約304万円。
そこから諸々必要経費を差し引かれ、
「みくり」は月給19万4000円をもらっているそうな。
年収304万円は、無償労働を貨幣で評価した場合の
内閣府の試算です。いろいろな計算式がありますが、
ややこしいので省略。
ほかにも、家事労働を計算しているサイトがあって、
年収400万円もあれば1600万円という試算結果も。
一方、「マイナビウーマン」というニュースサイトが
今年4月にアンケートを実施(男203件、女201件)したところ、
専業主婦の年収で妥当な額として、
女性は「200万円」が最も多かった(9.5%)そうです。
で、男性のトップはというと・・・
なんと「0円」!!!(12.9%)
そりゃ無償労働ですから、お金に換算するのも
専門家でない限り感覚的にならざるを得ませんが、
それにしても「0円」って!!!
家事労働になーーーんの価値も見出していない男性が、
世の中にはまだまだいるんですね。
そういう人って、誰のおかげで毎日きれいなパンツが
はけると思っているのだろう。
黙ってりゃ、タンスにパンツがきれいにたたんで
入っているんだろう。それが当たり前なんだろう。
洗濯は洗濯機がやってくれますけどね、
洗濯ものをたたむのだって愛情が必要なんです。
ロボットが自動的にたたんでいるわけではありません。
いつもいつも感謝してくれとは毛頭思わないけれど、
「金を払う価値なし」と言われたら、やっていることが
無意味だといわれたようで、モチベーション下がるわーーー
それとも「俺様が稼いでいるのだから、世話して当然」という
意味での「0円」なのだろうか。
外で金を稼ぐ人と、家の内のことをやる人。
そういう役割分担だから、帳消し(=金換算はしない)という意味?
それならこういう言い方も成り立つ。
「私が世話しているんだから、稼いできて当然」
どっちにしろ、こうして相手への感謝の気持ちが
なくなっていくって、なんだか寂しい。
それなら、いっそのこと家事は「有償労働」とお互い割り切って、
ビジネスライクに家庭(というか共同生活?)を成立させるという
手もあるのかもしれない。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、
まさにそんな時代を先取り(?)した設定です。
専業主婦(主夫)の労働価値が「タダ」だという人って、
「ラクできていいよなーーー」とか思っているんだろうな。
共稼ぎでなければ生活が成り立たない今、専業主婦は、
ある意味では特権階級だろうとは思う。
でも、門弟の方のメーリングリストを見ていても、
あるいは専業主婦の私の友人を見ていても、いやホント大変です。
「久しぶりに自分の時間が持てた」と無邪気に喜ぶ友人を見ていると、
頭なでなでしたくなる。よくがんばったねって。