ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2016.10.9 16:28

当事者として思考する参加者

本日のゴー宣道場、お疲れ様でございました。

 

第一部、第二部ともに濃密で頭フル回転の時間でした。

高森先生の皇室典範改正案、本当によく練られていて、

先生の話術と共に楽しく拝聴しました。

さらに第二部、「果たして質問が出るかな」と

心配していましたが、まったくの杞憂に終わりました!

質問者のレベルの高いこと高いこと!

 

改正案を理解することと、そこから新たな疑問点を

見出すことは決して同じではありません。

理解して自分の言葉でかみ砕いてみせ、さらに

Aの場合は?」「Bの状態では?」などと

具体的にシミュレーションをしなければ出てこない

質問ばかりで驚きました。

レベルの高さに目が白黒しましたが、

その質問にすらすら答える高森先生にも白黒しろくろシロクロ。

もう少しでパンダになるとこだった・・・。

 

多くの参加者が、当事者として自分に引き付けて

考えてくださったのだなあと思います。

 

男系派=「保守」を標榜する人は、周りと同じように
「男系は美しい」「伝統だから」と何かの呪文みたいに
繰り返すのではなく、一度でもこうして

自分に引き付けて考えてみたでしょうか。

 

戦後民主主義の「国民主権」の謳い文句に踊らされ、

自分が一番偉いのだと思い込み、

タコツボ化した狭い世間にどっぷり浸かり、

真摯に歴史を振り返ってみる謙虚さすら持たず、

しまいにはそれが増長して
守るべき権威が何かすらわからなくなり、

自分の思い通りにしてしまおうとする
驚くべき傲慢さを持った人々。

 

それを現代では「保守」というのかもしれません。

自分のプライドだけを保ち、守ろうとする人々の総称。 

今回の道場は、それがはっきり浮き彫りになったと思います。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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