『君の名は。』を「プロから見ると全然面白くない」と
酷評した江川達也が炎上し、『GANTZ』の奥浩哉から
「この人、なんのプロなんだろう」と批判されたらしい。
わしは『君の名は。』を名作だと思ったし、新海誠監督の
過去の作品を見ても、なかなか面白いと思った。
また新作を発表すれば見に行くだろう。
江川達也は嫉妬してるだけだろう。
だが、今活躍中の漫画家に、「この人、なんのプロなんだろう」
と言われるほど、惨めなことはなかろうと思う。
そう言われないように、現役でプロをやり続けるしかない。
プロとは、とにかく自分の腕で食っている者のことだ。
漫画家ならば、漫画で食っていく存在であり続けることだ。
わしはテレビには、バラエティー番組は出ないことにしている。
プロのタレントではないし、なりたくもないし、漫画家である
ことを忘れられてはマズい。
AKB48の番組はひと頃、次々出てしまっていたが、あれは
完全にのぼせ上がっていたのだ。
メンバーに会いたくて引き受けてしまっていただけだ。
「朝ナマ」はしょうがない。
『ゴーマニズム宣言』という漫画の性格上、論客になって
しまったから、国のため、公のためには出なきゃいけない
時もある。
だがわしは、肩書は常に「漫画家」しか使わない。
漫画でスタッフを雇って、食わせているからだ。
わしは自分をプロだと思っているが、『君の名は。』は
間違いなくオタクの贔屓の枠を超えて、一般性を獲得した
作品であり、それこそがプロの証明ではないか。
手塚治虫は若手のスター漫画家が現れたら、嫉妬していた
らしい。
それが許されるのは、手塚が現役のプロだったからだ。
プロであれば、批判も嫉妬も許されるのだろう。