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高森明勅
2016.10.6 01:00

幻冬舎新書を書き上げた

幻冬舎新書の原稿を書き上げた。

7月末に話が持ち上がり、8月9月の2ヶ月をかけて
悠々と仕上げる…予定だった。

ところが、
7月にも既に身辺がにわかに繁忙になりつつあったのだが、
8月9月一杯「生前退位」を巡り、テレビ出演や新聞、通信社、
雑誌の取材や講演、座談会など様々な依頼が殺到。

それで多くの時間が潰れた。

明らかに間違った言論が横行する中、一々それらを批判し、
正す必要があり、
依頼を断る訳にもいかなかった。

結局、9月中旬から10月の初め迄の20日程の隙間を見つけ、
些か無理をして400字詰め原稿用紙に260枚程書いた
私は今でも手書き!)。

最終章の原稿を担当者に手渡したのが10月4日。

先月11日のゴー宣道場の打ち上げの後、笹幸恵師範が
「今、
どのくらい書かれているんですか」とご質問。

その時は「秘密です」とか意味のない答え方をした。

でも恐らく、元編集者の鋭い勘を働かせて“こいつ、
まだ1枚も書いていないな”と見破られたに違いない。

それでもなんとか、
当初の予定の11月下旬刊行には間に合いそうだ。

それも、これからの怒涛の校正を上手く凌げば、だが。

手前味噌ながら、生前退位というテーマについて殆ど唯一、
庶民の普通の感覚を「言葉」化した本になるはずだ。

勿論、歴史的な掘り下げもしたし、論理的な思考も巡らせたし、
包括的な皇室典範改正の全体像も提示した。

でも、それら全てのベースに、健全な庶民の「常識」
息づいているような本を、目指した。

…これでやっと映画「君の名は」を観に行ける。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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