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小林よしのり
2016.9.18 03:54メディア

朝日新聞は左翼だからこそ「男系固執」である


朝日新聞(9・18)の「天皇と象徴を考える」と題する鼎談を

読んだが、極めて重要なことが分かった。

 

鼎談は、岩井克己・長谷部恭男・杉田敦で行われているが、

岩井克己は「朝日新聞 皇室担当特別嘱託」の肩書きである。

この岩井克己が実は「男系固執派」なのだ!

 

曰く「皇室を尊崇する人ほど『万世一系』の皇統観は根強い」

そして、「(陛下は皇位継承の問題を)後の世代の人びとに託す

しかないと思っておられるのではないでしょうか」

さらに岩井はこう主張する。

「個人的にも、男女平等の観点だけの単純な女性・女系天皇

容認論には違和感があります。平等・人権重視だけなら、

天皇制はやめるべきだと主張しなければ一貫しないでしょう」

 

朝日新聞 皇室担当特別嘱託が「男系固執派」だから、

桜井よしこや八木秀次の意見を、まず最初に紙面で紹介した

のである。

 

なぜ左翼が自称保守の男系固執派と同意見になるのか?

戦略である。

竹田恒泰の男系維持の方法を「朝ナマ」で見た通り、

旧宮家系から「養子」「夫婦養子」を皇室に入れるという

案は、100%不可能である!

 

つまり女系を認めなければ、皇統は絶えるのだ!

これは普通に頭のいい左翼ならば、誰でも気づく。

左翼こそが「皇統断絶」を実現する「男系固執」を主張

するのが本筋なのである!

 

今現在、皇統問題で、朝日新聞と、産経新聞は握手できるのだ。

頭のいい左翼と、頭の悪い自称保守は「男系固執」で共闘して、

皇統断絶を目指すことになる。

「男系派」は実は左翼なのである。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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