ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.9.15 02:13日々の出来事

『天皇論』の変化について


昨日、『天皇論』はまだ甘かったというブログを書いたら、

高森氏から「平成2888日の前と後では天皇論が

変わって当然でしょう」というメールをいただいた。

なるほど!

 

過去のある時点で、こう言った、ああ書いていたと言っても、

前提条件は常に変化している。

 

天皇陛下ご自身が、時代感覚や、過去の教訓や、皇族数や、

国民の負担なども考慮されて、天皇像を漸進的に変えて

いかれる。

 

それについていけないのが、自称保守であり、頑迷派であり、

陋習派である。

 

過去の一時点での発言に捉われてしまってもダメなのかも

しれない。

あくまでも、過去はこう言っていたが、現在はこのように

変わった、その理由はこうだからだと説明責任を果たして

いくことが大事なんだろう。

 

当然だが、何を言っても過去のことだから許されると誤解

してはいけない。

人間は成長するのだから、過去の自分の考えがなぜ変化

したかを自覚することが成長なのだろう。

 

わしは次に描く『ゴー宣special』で、過去の考え方の

更新も含めて、現時点での天皇論を描くことになる。

だが、それもさらに、将来、更新するかもしれない。

 

実は『天皇論』は、文庫版ではすでに更新されている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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