ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.8.27 02:15メディア

天皇陛下のお役にたったのか?


やっぱり眠れない。

日が明るい時間は起きてるものだと、脳が反応してしまうのか、

あるいは昨夜の「朝ナマ」で、天皇陛下の役に立ったのか否か、

どうしても気になってしまうから、眠れないのかもしれない。

 

時間がないから、陛下も国民にメッセージを出すしかなくなった

のであり、あれはSOSだと、わしは思っている。

テレビを見た人が、どう思ったのだろうか?

世論形成に少しは役立ったのだろうか?

 

しかし昨夜は女性たちが全員、陛下の側に立ってくれたのが、

ありがたかった。

向かいに座ってる女性は、典範改正に反対なのかと警戒して

いたが、違っていた。

三浦瑠麗さんまで、竹田に「なぜ保守のくせに頭が高いのか?」

と突っ込んでくれてたのには驚いた。

 

「陛下」とは、階段の下のことである。

天皇陛下に対するマナーすら平然と破壊する者が、尊皇心と

言ったところで、わしは信用しない。

 

わしの隣席の小林節氏が、男系で続いているから凄いと

思っていたのには、失望した。

竹田に洗脳されてるだけかもしれんが、護憲派になったのは、

リベラルな感覚が芽生えたからだと思っていたのに、

男尊女卑の感覚は残っていたのだろうか?

 

男系血脈が凄いとか、美しいとか、ありがたいとか、そういう

信仰心は、もはやわしの中には全くない。

「人徳」だけだ。

世代、世代で、国民と共に生きようとされる、天皇の人徳に

感動するから、天皇を「やってもらっている」国民として、

敬愛の情が沸き起こるのだ。

 

男系でも女系でもどっちだっていい。

「万葉一統」であればそれでいいのであって、むしろ日本は

一刻も速く女性天皇への道を切り開くことが、国のためだと

確信している。

天皇陛下もそう思っておられると、わしは拝察している。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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