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小林よしのり
2016.8.26 06:06皇統問題

高森氏の「Hanada」の文章を読んだ


月刊「Hanada」の高森明勅氏の論文を読んだ。

「ご譲位の玉音放送と国民の責務」と題している。

完璧な論文だ。

 

現代においては「能動的天皇像」が必要だという箇所が

「公務」の重要性に関わる真理だと思う。

「公務」なしには天皇制(あえてこう言う)は存続できない。

陛下ご自身がそれを熟知しておられるから凄いのだ。

 

それが分かってないのが久保紘之だ。

 

人間宣言、人間宣言と勘ちがいしたまま嘆き、

「実は今上天皇が『お気持ち』で述べられた過剰な『ご公務』

は『人間宣言』の当然の帰結なのです」などと言っている。

くだらない意見だ。

 

挙句の果ては「お言葉」のタイミングが悪いなどと言い出し、

要するに憲法改正を阻止するための典範改正であるかのような

邪推を垂れ流している。

 

天皇陛下が立憲君主である以上、憲法を守る義務はあるのが

当然であり、現に憲法の中に書いてある。

もし憲法改正が実現しても、陛下は憲法を守ると仰るだろう。

妙な誤解をまき散らさないでほしい。

 

わしは憲法改正派だが、皇室典範の改正の方が先だとずっと

言ってきた。

こっちの方が間に合わないのだ。

何にも分かってないな。

 

それでも「Hanada」では、すでにY染色体カルト派を

切り捨てているのが、さすがの編集長の嗅覚だ。

週刊文春の頃の罪滅ぼしもあろうが、尊皇心が芽生えたの

ならば、歓迎すべきだ。

 

WiLL」は相変わらず叛逆・朝敵路線をまっしぐらだ。

右翼に襲撃されてもまだ分からないらしい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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