NMB48を卒業した渡辺美優紀(みるきー)からサイン入りの
「みるきーファーストスタイルブック」が贈られてきた。
今さらながら思うが、みるきーほどわしを動揺させてくれた
アイドルはいない。
会えば必ず動揺させてくれるアイドルだった。
わし自身の自然体を保てないほど、無邪気に、コケティッシュに
接近してくるから、威厳を保つのが大変だった。
写真を見ながらこの子の足の長さ、均整のとれた身体の比率に
改めて感心する。
ダンスの上手さもこの身体のバランスから生まれたものか?
やたら女性ファンが多かったのは、やはりみるきーのメイクや
ファッションやヘアアレンジやスキンケアに至るまでの女性
としての美意識が優れていたからなんだと、この本を見て
再確認した。
この本は女性が読み始めたら、夢中になってそのテクニックを
盗みたくなるだろう。
ロングインタビューも楽しかったし、メッセージとしては、
わしの文章がなかなか感動的だった。
自分で言うなってか?
OFF SHOTの中に、「大好きな小林よしのり先生と」と
書かれた写真が忍び込ませてあるのが鼻の下が伸びる。
アイドルとファンという関係性の中で、みるきーは特別に
個人的な親密感を感じさせてくれた不思議な少女だった。
そして卒業間際で再び強く発光し始めた、あのオーラの秘密
が何だったのか、解けぬ謎と共に、みるきーはわしの視界
から消える。
永遠の残像を刻み付けたまま。