今日初めて週刊新潮の「天皇陛下『お言葉』私はかく聞いた!」
を熟読したが、わしの心に引っ掛かったのは2名、
民族派の蜷川正大氏と作家の矢作俊彦氏である。
蜷川氏が自称保守派の妄言に気付いてくれて、
今後は「承詔必謹」でいくと語ってくれたことはありがたい。
「摂政」に関しては陛下が明確に論破された。
陛下が民間人の妄言を公然と「論破」されるなんて、
恐るべきことである。
226事件のときに、昭和天皇みずからが討伐に出る意思を
示されたときと同じだと考えても良い。
なお、宮内庁はずっと陛下のご意向を政治に反映させようと
奮闘してきたのである。
だが、自称保守派の論客たちが、宮内庁陰謀論を唱えて、
妨害してきた。
もはや宮内庁陰謀論は通用しない。
驚いたのは矢作俊彦氏である。
正確な知識と見事な分析力だ。
「陛下のご宸襟を悩ませているのは、一に生前退位の問題では
ないのではないか」と見抜いている。
さらに「歴史をなにより前へ進めようとしているのがこの国の
国民ではなく、天皇であることに不可解なものを感じてならない」
と結んでいる。
まったくその通りで、陛下に対して、申し訳ないとしか
言いようがない。