ゴー宣DOJO

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高森明勅
2016.7.11 04:00

7月ゴー宣道場、失敗の一歩手前だった?

7月のゴー宣道場が終わった。

飛び入り参加の津田大介氏が大切な役割を果たして下さった。

元々、ご本人はフロアー参加のつもり。

それを小林よしのりさんが、
せっかく来てくれるならどこかで
喋って貰おう、
とお考えになった。

私は考えなしに
「だったら、最初から席を設けてゲストとして登壇して戴いたら
いかが?」
と提案。

徹夜続きのご本人も当日、本番直前の依頼に些か驚いたようだ。

何より事務方の担当者には、余分の手間を掛けることにもなった。
申し訳ない。

でも、やや問題関心やカバー領域を異にする、ゲストの東浩紀氏と
青木理氏の議論を繋ぐ上で、
津田氏の存在意義は小さくなかったと
思う(って言い訳か)。

正直に言って、第1部が終わった時点では、

ひょっとしたら失敗するかも?」という不安がよぎった。

ゲストの話はそれぞれシャープで、聞き応えがあって面白い。

だが論点が拡散しがち。

本来のテーマからも離れ気味。

これで参加者に満足して貰えるのか、と。

ここで休憩時間を利用して、
小林さんが議論を収斂させる為の方向性
を、明確に打ち出された。

それが登壇者全員に共有され、第2部にうまく反映された。
それによって、第1部の議論も重要な意味を与えられた。

結果としては成功に終わった。

アンケートを見ても、そのことが分かる。

生放送を見て新たに会員登録してくれた人も、
かつてないほど
多かったそうだ。

今回は“薄氷の”成功、又は逆転による成功と言うべきか。

改めて小林さんの執念とその指導力に感服した。

我々師範にとっては貴重な経験だ。

来月はいよいよ年に一度の関西道場。

去年の大阪での成功を上回る「大成功」を目指したい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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