ゴー宣DOJO

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切通理作
2016.7.9 22:11

一年かけた『85歳の被爆者(仮)』クラウドファンディング募集の終了日


本日はゴー宣道場当日、及び選挙の投票日です。

と同時に、私にとっては、長崎で被爆した母との対談集『85歳の被爆者 歴史を消さないために(仮)』
のクラウドファンディング募集の終了日でもあります。

 

以前こちらでも告知させて頂いたので、報告いたします。

従来告知したものとは、タイトルが一文字だけ変わりました。


85歳の被爆者 歴史を消さないために』から『15歳の被爆者 歴史を消さないために』へ。

 

昨年の11月、私・切通理作の本書での対談相手である母・狩野美智子は、86歳になりました。
この本を未来に手に取る人の事を考えたら、
いま現在の年齢を題名にするよりも、
被爆した時点での年齢にした方がいいのではないかと、
だんだん思ってきたというのがひとつあります。

 

母が被爆したのと同じ、多感な年齢の人たちにも、この本を身近に思ってもらえたら・・・という事もありました。

 

母の人生は15歳で変わりました。
学校で勉強する事が許されない「学徒動員」中に被爆し、墨塗り教科書すら経験しないまま、
戦争と共に学生時代まで「これで終わりです」と突き付けられたのがその年齢だったのです。

 

「でも勉強したい」「女性は学んじゃいけないの?」という思いから、
働きながらお金を貯めて大学を目指し、学問を通し公民としての歴史に目覚めていきました。

 

そんな母が定時制高校という職場で、「働きながら学ぶ人」たちと出会い、
19年間向き合い続けたのは、まさに運命だったのではなかろうかと思います。

 

核、原爆や戦争といったテーマだけではなく、
戦中から戦後を生きた「普通の人間」の「自立」の歴史を知ることで、
「働くこと」「学ぶこと」の原点を見つめてみたいと思います。


彩流社刊『
15歳の被爆者 歴史を消さないために』ぜひ手に取って頂ければ幸いです。

 

クラウドファンディングは本日いっぱい、
否、明日の朝まで受け付けさせて頂きます。

明日朝まで参加下さった方は、刊行された本にお名前を掲載いたします。
本の進行上、それ以降になると作業できなくなってしまうので、御理解頂きたく思います。

既に参加ご表明の連絡下さった方々、ありがとうございます。
 

もちろん、本は発売されれば購入できますし、
アマゾンでも同じ値段で買えます(ともに送料かかりません)が、
記念に応募したいという方は、御連絡下さいませ。

https://t.co/gg4C7EaSox 

 

クラウドファンディング通しての申し込みの方には、私からの通信メッセージを随時お送りしています。
秋には刊行イベントも告知させて頂く予定です。

 

実は明日第3稿の入稿です。
本日も家を出る前まで作業しております。
行きがけに投票して、道場に参加します。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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