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トッキー
2016.7.8 11:04

英EU離脱・事の本質を追究する英メディア

小林よしのりライジングVol.183

「EU離脱の国民投票の結果は天の配剤である」
一般読者には難しかったのか、
コメント数も少ない・・・と
よしりん先生は嘆いてましたが、
中にはいいコメントも来ています!


EUはドイツ帝国、まさに緊縮財政を
強いられて苦難の中にある南欧諸国の
人々が述べていた言葉の通りですね。
リベラルなパッケージに隠されている
仕組みは、収奪と格差拡大の
グローバリゼーションそのものでした。

ところで、日本語メディアでは
「英国民は離脱決定を後悔して云々」
といったゴシップ的ニュースばかりが
取り上げられて、もはやタブロイド紙The Sun
のクオリティが日本のジャーナリズムかと
げんなりですが、現地ではバランスの取れた
報道や議論の方が盛んなようです。

BBCやThe Economistなどの
EU残留派だったメディアでは、
冷戦以降のグローバリゼーションが
極度の不公平を生んだという事・
その仕組みが欧州ではEUそのものであること・
域内の自由な移動が文化の隆盛に
つながるという信念とは裏腹に
ローカルの人々の生活は破壊され、
しかも保守・リベラルともにそれを
顧みなかった事など、ここ20年あまりの
変化とEU離脱を人々が支持するに至った
経緯を細かく具体的に検証しています。

その結論が「リベラルの復権が
トランプ=ルペン的指導者の
台頭を阻止する」となるのは
西洋的文化人の典型ではありますが、
ことの本質を追求しようという姿勢は流石で、
今後はグローバリゼーション推進一色から
中道寄りに戻っていくのか、
政治的成熟の智慧が現れるかどうか
見ていようと思っています。
(randomtraderさん)



イギリスでEU残留派メディアが
そのような検証をしているとは
知りませんでした。
日本のメディアは右も左も
「見たくないものは見ない!調べない!
なかったことにする!」
てな態度ですから、比べ物になりません。

イギリスはイラク戦争の総括も
きっちりやりましたしねー。

あんまり他国を羨ましがるような
ことはしたくないものですが、
こういう実例を見せられると、
いいな~~と思わざるを得ません。

トッキー

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