ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2016.6.14 15:54

「病い」くん読後その1

「民主主義という病い」くん、二巡目を終えました。

正直なところ、一巡目は頭脳がややパンク気味、

振り返ってみて脳みそにインプットされていたのは、

うんまそーな料理の数々!!!(だけ!)

五臓六腑に沁み込んでいたのはヨダレ(だけ!)

 

というわけで、あらためて熟読しました。

読み終えて感じたこと。

 

「民主主義とは何か」という問いに、

これほどまでに誠実な答えを導いてくれる書はない!

ということです。

 

フランス革命から「民主主義」の息吹とその危うさを説き、

民主主義国家であるはずの文明国の野蛮さを暴き、

アテナイの直接民主制から「共同体意識」の重要性を説き、

「アラブの春」の欺瞞を詳らかにして、

民主主義が「絶対善」ではないことを白日の下に晒す。

ひるがえって、我が国日本は・・・?

 

あまりの幼さに愕然とします。

 
「これだーーー!」なんて声をあげているだけだもん。

 

家に引きこもってネットで他者を攻撃し、

自分だけは正しいのだという者。

舛添都知事を引きずり下ろすことに躍起になり、

自分だけは潔癖なのだと無意識に思っている者。

安倍政権の強引さにうんざりしているものの、

他に選択肢がなくて「何となく」支持している者。

自分が何もしなくても目の前の平和は維持されて

当然だと漠然と思っている者。

それらはすべてが、胸くそ悪い、幼い「私」に過ぎません。

心がチクチクするのは、言うまでもなく自分も、

反吐が出るような「私」を持っているから。
ともすれば何となく流されてしまう。

 

「公」のためには「個」の確立が不可欠。

これまでゴー宣道場でも何度も議論のテーマになり、

かつそれを前提とした議論も展開されてきましたが、

私にとっては「民主主義とは何か」という問いを通して、

また「病い」くんを通して、このことの重要性が

痛いほど伝わってきました。

 

特攻隊員だった方に、最近、お話を伺う機会がありました。

彼は言いました。

「これからの時代は、我々のように体当たりなどということは

ないかもしれません。しかしそれでも国家が困難に直面したとき、

若者は立ち上がらなければなりません」

 

いやー、勘弁してよ。

そう思う人もいるかもしれません。

でも、これぞ「個」の確立。

これぞルソーのいう民主主義の原理原則。

これぞ「公民主義」のあるべき姿。

戦時を生きた人のほうが、民主主義の本質を
ちゃんとわかっているのですね。


 「民主主義という病い」

平成28年7月10日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

710日(日曜)開催の「ゴー宣道場」のテーマは、

『民主主義という病い』である。

 

『民主主義という病い』は持論・暴論で済まされ

ないように、しっかり名著・哲学書を参考にして描いている。

それゆえ今までの『ゴー宣』よりクールかもしれない。

だが、知識人があまりにデタラメな民主主義論を繰り広げる

ので、このような描きかたをせざるを得なかった。

当日はゲストとして、思想家の東浩紀氏と、

ジャーナリストの青木理氏を招待することになった。

民主主義を論ずるなら、この2人がいかにも適任だろう。

東氏のゲンロンカフェの生中継も入るかもしれない。

当日はもちろん本の感想に留まる話ではない。

現在の政治状況や安倍政権の評価、民進党や野党の評価、

18歳選挙権のことなどを議論しながら、「民主主義」、

あるいは「民主制」について、とことん語り合いたい。

左派系の知識人は安倍政権を「独裁」と言うが、それが

民主主義で選んだ独裁なのだから、否定するのはおかしい。

民主主義大好きな者たちが、安倍政権を独裁と批判すること

自体が論理矛盾なのだ。

それがいかに「民主主義」を考えてないかの証明である。

『民主主義という病い』を読んで、学習してもらい

たいものだ。

710日の「ゴー宣道場」は、参院選の投票日の開催になる。

午前中に投票に行って、参加するのもよし、道場の議論を

聞いてから投票に行くのもよし、民主制のど真ん中で

議論をしようではないか。

「ゴー宣道場」参加応募締め切りは629日(水曜)である。

この日は熱いイベントになるぞ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年6/29(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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