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高森明勅
2016.6.13 09:25

「日本の魅力」感想抄

日本教師塾の研修で「日本の魅力」というテーマを設けたのは、
今回で3回目。

だから、私はこれまで同じテーマで既に2回分、
つまり60分4コマの講義を行って来たことになる。

この度は「歴史から見た魅力」という切り口で講義を用意した。

だが要領が悪く、用意した3分の1位しか話せなかったのは、
先に述べた。

当日の感想文から一部ご紹介する。

「まず『日本に生まれてラッキー』という思いを子供に持たせられる
か…
が大切だと思いました。
次に日本の多様性に驚きました。
多様性の統合が行われていった流れがおもしろく、公共の観念が
どのように根づいたかもわかりやすく教えていただき
ました」
(千葉県小学校教諭、男性、W)

まさか日本人が英語が苦手ということが
私は弱点と思っていましたが…)誇るべき文化とつながっていた
とは」(東京都小学校教諭、女性、
N)

「先人達が作り上げてきたものの凄さがわかった。
どのようにして融和を実現してきたか、その方法と実践がすごい」
(女性、I)

「最後まで聞いてはじめて全体像が見えました。日本の魅力というと
TVで言われているようなことばかり思いつく
のですが、もっと深い
ところから話されて
最後感銘を受けました」
(東京都小学校教諭、女性、U)

クラスで落とし物があったとき、どんな小さなクリップでも
子どもたちは私に持って来ます。
中国からの転入生を受け入れた時、
その子は落とし物を自分のものにしていました。
それが当たり前の感覚のようでした。
今日、
お話を聞いて私達の中にある公共の精神が、こんなにずっと
昔からつながり、
積み重ねられてきたものなのかと驚きました」
神奈川県小学校教諭、女性、E)

「今まで具体的な物(美味しい、楽しい、便利、安心など)の面から
魅力を語っていただきましたが、
歴史の中にも沢山の魅力があり、
今までのシーズンを補足する内容でした。
むしろ歴史があったからこそ、日本ならではのサービス、安全が提供
され、私達はそれを相続していると感じました」
東京都会社員、男性、E)

「『公(おおやけ)』と言うとどこか堅苦しさや義理を重んじる
イメージがありましたが
、昔はそうではなく、とても身近で生活を
良くするための共同体であったことが分かりま
した。
また陛下の中国訪問、
日韓ワールドカップの際のお言葉を聞いて、
陛下は本当に思慮深く物事を見ていらっしゃるのだなと思いました」(予備校講師、女性、E)

「『日本人には昔から“公”を実感するチャンネルがあった!』と
驚きました」
東京都小学校教諭、男性、Y)

下手をすると一生知ることもなかったのではないかと貴重な時間を
過ごせた」
(会社員、I)

「日本の歴史を学ぶとき、縄文時代から古墳時代というと、
偉人や大きな出来事もなく、
何とも退屈な時代だなあと考えていました
が、
考えてみれば日本の伝統や文化、精神のルーツはその時代にあり、
その土台には公精神があるのだという事に今日気づく事ができました」
(埼玉県教諭、男性、N)

「自分が好き、家族が好き、この国が好きと言える子供を育てることが
とても大切だとあらため
て思いました」
(東京都小学校教諭、女性、T)

次回は9月10日でテーマは「台湾」。

既に、最近まで台湾で教鞭を取っておられた埼玉県のH先生と、
神奈川県のベテランE先生のモデル授業が決まっている。

楽しみだ。

私も60分2コマの講義をやるので十分、用意をしておかなくては。

研修会への参加は教師じゃなくても歓迎だそうだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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