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小林よしのり
2016.6.12 03:43政治

尖閣諸島、接続海域での攻防


尖閣諸島の接続水域で、海上自衛隊の護衛艦と、

中国のフリゲート艦がにらみ合っているときに、

なんとロシアの駆逐艦3隻が接続水域に侵入したという。

 

その直後に中国軍艦も接続水域に侵入し、

日本の護衛艦が後を追って侵入するという順番だ。

 

中露は連携して接続水域に入ったのではないかという

疑いがある。

中国はロシアと連携しながら、日本の国防ラインを

後退させようとしているのだろう。

 

ならばロシアも、北方領土も返還する気などさらさらない。

ロシアだって太平洋に出ていくためには北方領土は

抑えておかねばならない。

 

中露VS日米の構図になって、とにかく米国の腰ぎんちゃく

である日本を舐めくさって、度胸試ししているのだ。

もうあと一歩、領海内に侵入したら、自衛隊も威嚇くらい

しなければならない。

チキンレースはなめられたらおしまいなのだ。

戦争のリスクを覚悟してない国は、必ずなめられて、

侵略されてしまう。

 

岡田民進党はこの事態にまったく無頓着で、護憲派に転落

してしまっている。

こんな野党が政権を取れば、必ずなめられる。

国家と国家は暴力団の抗争のようなものだ。

国内問題は数々あれど、他国になめられて、侵略されたら

おしまいだというナショナリズムくらいは、国民の多数派

が持っているのかもしれない。

ならば安倍政権が野党に負けることはないだろう。

ナショナリズムがない野党では、国は守れない。

 

安倍政権は票にならないと判断して、憲法改正論議を

避けているが、やはり国軍を持つべきだという主張は

堂々とやるべきである。事態はひっ迫している。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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