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小林よしのり
2016.6.10 00:55政治

「裏の争点は憲法改正」なのか?


安倍自民党がまた憲法改正の議論を避けて、経済だけに

目を向けさせる選挙戦をやっている。

それで3分の2議席を取ったら、憲法改正を進めると

いうやり方は成功するのだろうか?

卑怯すぎるのではなかろうか?

 

わしは断固、改憲派だが、安倍自民党の手口はあまりに

卑怯すぎて、納得できない。

すでに野党や左派マスコミは、「裏の争点は憲法改正」

というキャンペーンをやっている。

安倍自民党は、目的を達するためなら、どんな汚い手口を

使ってもいい、正面突破は無理だからと考えているの

だろうか?

 

2+2で集団的自衛権行使を約束して、日本国民を無視

して、アメリカの議会で先に公約してしまうという手口

にも驚いたが、これに疑問を感じない自称保守にも

つくづく呆れる。

 

しょせん最後は国民投票があるのだから、選挙戦を通じて

堂々と「憲法とは何か?」という議論をしておくべきだろう。

近代立憲主義には反対で、日本独自の憲法観があると言うの

なら、それを主張すべきだ。

 

「裏の争点は憲法改正」と言われるような状況では、

国民の間でも、改正反対派が増えていくばかりだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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