経済成長と言っても、現状の少子高齢化社会と、資本主義の
フロンティア消滅で、高度経済成長のようなものは無理だ。
だからといって、低成長は持続せねばならない。
その際一番大切なことは「社会保障」だ。
安倍政権が言うように、その財源を経済成長による税収増で
まかなうとしたら、それは無理だ。
アベノミクスで経済成長はしなかった。
貧富の格差が拡大したのが結果である。
消費税は低所得層に不利になるから、しなくてもいいのだが、
その低所得層も、安倍政権に票を入れる。
富裕層優先を低所得層が支持するなら、「社会保障」の財源が
見つからない。
わしは「公的」には累進課税の強化でいいと思っているが、
爆発的に本が売れたときにごっそり税金で持っていかれるのが
「私的」にイヤだ。
一にも二にも「社会保障」であり、それが個人消費のエンジン
になる。
つまり左翼の経済政策こそが、経済の低成長の持続を可能とする。
アベノミクスの代案をわしは出せるが、それをきちんと出す
野党がいないのが問題なのだ。