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小林よしのり
2016.5.20 08:54政治

同胞女性を守れない日本人男性


泉美木蘭さんのブログがあまりに的確に欺瞞を許さぬ発言を

していて爽やかですらある。

こういう主張を女性でする人は今までいなかったし、男でも

女でも、一人でも自主防衛論者が増えれば嬉しい。

 

自主防衛は必ずしも単独防衛ではないから、他国と安全保障

を締結することはあり得る。

ただ、日本国に米軍の基地があるということは、日本国の

主権が現在でも制限されているわけで、いつでも米軍による

再占領が可能な状態なのだ。

この状態を異常と思わない者は「国民」とは言わない。

これは5月末に発売される『民主主義という病い』(幻冬舎)

を読めば、もっと頭にすっと入ってくるだろう。

 

自衛隊員なら誰でも善良とは言わないが、わしは米海兵隊の

男よりは、現代の日本人の男の方が草食系で、性欲が野獣化

してはいないと思う。

そもそも海兵隊は米軍の中でも野蛮と言われているような

連中なのだ。そのくらいは誰でも知ってるだろう。

 

しかしよくこんな男と結婚した日本人女性がいたものだ。

妻には罪はないと似非ヒューマニズムの連中は言うだろうが、

その言葉を被害者の遺族の前で言えるか?

子供に罪はないとは、わしも断言できるが、妻にはこんな

野獣を日本に引き留めていた責任がある。

本国に帰さなかった責任がある。

 

「偏見」と言われても構わんが、誰も幸せにはならないし、

あまりに多くの不幸をばらまき過ぎだ。

被害者の女性を写真で見たが、いかにも性質のよさそうな

笑顔の素敵な人ではないか。

一体なんで命を奪われなければならないのか?

被害者の親や、恋人がどれだけ悲しむのか?

その野獣男の妻も、さらに子供も、今後苦しみ続けねばなら

なくなるだろう。

 

基地の町に住むということは、戦場の記憶がある外国人と

出会い、結ばれてしまう偶然も引き受けねばならないの

だろうが、「警戒」はした方がいい。

「偏見」を持った方がいい。

恐るべき不幸を招く恐れがある。

 

こういう残酷な事件はこれで終わりにはなるまい。

また必ず起こる。

だからこそ、米軍基地を沖縄に集中させておくことは、

いや、日本列島に他国の軍隊を駐留させたままでいることは、

我々本土の者たちの堕落であり、罪悪なのだ!
同胞の女性を守れない日本の男たちは恥ずかしいと
思わないのだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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