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高森明勅
2016.5.4 14:42

トランプ大統領でも「自主防衛は高くつく」?

アメリカ大統領選挙で、共和党はトランプ氏が大統領候補に決まった。

勿論、だからと言って、彼が大統領になるかどうかは、分からない。

というより、民主党候補が勝つと見るのが普通だろう。

それでも、彼又は彼のような大統領が現れる可能性は、
予め想定に入れておく必要がある。

「日本は自分で身を守れ!」と主張する指導者だ。

「それが出来ないなら、属国のままたんまり金を用意しろ!」と。

これまで、保守系の論者にも「自主防衛は高くつく」という主張が、
しばしば見られた。

だが衰えゆくアメリカが、いつまでも日本の算盤勘定に合う態度を
取り続けてくれる、
と当て込むのは“空想的”。

アメリカから梯子を外されてから、泥縄式に「自主防衛」に
舵を切っても、
その時にはもう手遅れだということを、
肝に銘じるべきだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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