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小林よしのり
2016.4.9 07:35メディア

映画「バクマン。」を見た。


iPadで「バクマン。」という映画を見たら、冒頭に小林よしのり

先生の「東大一直線」のカットがちらちら出てきたので驚いた。

他の作品に比べたら絵が下手で恥ずかち――。

 

「バクマン。」は高校生の原作者と作画家が、少年ジャンプの

漫画家を目指す作品だが、地味な作画の部分をCGで巧みに

表現していてなかなか面白かった。

 

高校生が学校の授業を受けながら週刊連載するのはまず無理だし、

アシスタントなしで連載してるのも無理だし、新人漫画家の絵が

小畑健だから天才的に上手すぎるし、あんなに絵が上手いのに、

顔が墨だらけというのもあり得ないし、プロから見れば変なこと

ばっかりだ。

 

一番、それはダメだと思ったのは、すげえブタな奴が、上半身、

裸で作画するシーンだ。

原稿が汚れそうでヒヤヒヤした。

 

それでも物語は分かりやすい筋立てで、小気味よく展開を見せて

いく手法がやっぱり見事だ。

 

わしが漫画家の物語を描いたら、編集者の醜悪さも描くから、

もっと面白くなるけど、まあ連載させてくれるところがない

だろうね。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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