昨日からベストセラーズの新書の仕事を始めた。
ライターは「わしズム」のときから信頼する岡田氏に頼んで、
万全の態勢で作ることにしている。
この新書の内容は明かしておこう。
『ゴーマニズム戦歴』だ。
「ゴーマニズム宣言」の歴史も24年に及んでいるので、
途中から読み始めた人にとっては、一冊一冊が、なぜそれを
描いたのか、その時代の背景はどうだったのか、それを発表した
ことで何が起こり、社会がどう変わったのか、全然分からなく
なっている。
『戦争論』を読んでネトウヨになったのは、『差別論』『脱正義論』
を読んでないからだろう。
それこそ初期『ゴー宣』で、無条件の「個の確立」を信じていた
時代から、「公」を言い出す時代までの背景が分からないのでは、
誤解を受けるのも仕方がない。
現在20代前後の若者は『ゴー宣』が始まったとき、
まだ生まれてない。
それでも現在、10代の読者が参入してきている。
『ゴーマニズム宣言』の戦歴を全部説明した方がいい。
重要なターニングポイントでは、カットも使用していいし、
作品そのものをいくらでも収容して構わない。
分厚い新書になっても構わないので、わしの思想の何が変わって、
何が変わらなかったのか、全部説き明かしたいと思う。
これから毎週、膨大な単行本を前に、語っていくが、
この新書は本気なので、期待してくれ。