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高森明勅
2016.4.1 16:57

神武天皇を巡るご進講

3月29日午前、御所にて米田雄介氏による、初代神武天皇の
ご事跡に関する両陛下へのご進講があった。

無論、今年が百年ぶりに神武天皇「2600年」の“式年”に当たる為。

4月3日には2600年式年祭が控えている。

米田氏は宮内庁の書陵部勤務を経て正倉院事務所の所長を勤められ
た、
よく知られた古代史学者。

私の書棚にも、同氏の『郡司の研究』や『歴代天皇の記録』などの
著書がある。

角川学芸出版から刊行された『皇室事典』
の代表編者の1人でも
あられた。

陛下は、そうした学者から堅実な知識を身に付けた上で、
大切な祭典に臨もうとされているのだ。

この日は、午後にご執務(閣議を経て内閣から届けられた上奏書類を
決裁される、
憲法上の国事行為。宮内庁関係書類のご決裁も)
皇居勤労奉仕団へのご会釈があり、
更に夜にもサントリーホールへの
お出ましがあるという、
ご負担が多いご日程の中でのこと。

式年祭への厳粛なお心構えを拝察するに余りある。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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