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高森明勅
2016.2.26 07:56

『WiLL』が「週刊文春」特集?

先日、ブログで週刊文春を取り上げた。

ぶっちゃけ、このところ注目を集めている週刊文春に便乗して、
自分のブログへのアクセスを伸ばそうという、見え透いた魂胆だ。

『WiLL』4月号も同じような手を使っている。

特集名は「『週刊文春』に負けてる大メディア」。

ドーンと週刊文春の名前を出している。

でも、中身は赤旗やTBS批判で、週刊文春には殆ど関係なし。

元週刊文春編集長の花田編集長もなかなか商売上手。

雑誌が売れない昨今、同誌が健闘しているのは、
この辺のセンスによるものか。

そんな中で唯一、週刊文春を真正面から取り上げたのが拙稿。

だが内容は批判で、私が付けたタイトルは「虚偽の皇室報道を断て」。

週刊文春1月21日号の皇室記事の検証を“入り口”として、
虚偽の皇室報道が繰り返される問題の『構造』」を解明しよう
とした。

花田氏が編集長だった時の週刊文春も厳しく批判。

字数の関係などで一部割愛を余儀なくされたものの、
私が言いたかったことは、ほぼそのまま掲載されている。

編集部が付けたタイトルは「皇室報道を歪める“宮内庁関係者”」

こっちの方が要点をストレートに表現しているかも。

関心のある人は覗いて欲し
い。

…と、ここまで書いて、びっくりする事実を知った。

花田氏が「編集方針の違い」を理由に、
編集部のスタッフを連れて
飛鳥書房新社に移籍し、
新雑誌を創刊するんだとか
(『WiLL』
編集長は次の5月号まで)。

今回の私の原稿は、花田氏にとって私的感情においては、
様々な意味で決して愉快ではなかったはず。

そんな原稿をわざわざ依頼した、
花田氏の編集者としての
公正さには感心する。

ひとまず新雑誌に期待しよう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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