ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2016.2.14 13:54

今日の道場

本日のゴー宣道場、藤岡信勝先生が
とてもわかりやすく「慰安婦〈合意〉」について
説明してくださいました。

巷間メリットだといわれている事柄に対し、
少しもメリットではないことを次々と指摘される様は
じつに鮮やかで、また日本語と英語の文脈の違い、
またその語句から連想される文化的歴史的背景の差、
これを伺っていたら怒りを通り越して
本当に暗澹たる気持ちになりました。

また論点の一つである
「安全保障か、歴史の真実か」という点については、
私の中では問題点が浮き彫りになって
ドキドキしていました。
国際社会に喧伝されている、
日本軍の慰安婦に対する残虐な仕打ちの数々、
これを訂正しなければ
「原爆を落とされても仕方のない国」
はたまた
「日本人は生きている価値のない民族」
と見なされかねない。
これは、ひいては安全保障に有益ではないこと、
そして高森先生からは安全保障ではなく
「国防」なんだというご指摘もありました。

そもそも中国も韓国もお隣さんであることは
今後も変わりません。
互いに引っ越しできない以上、つねに
安全保障の問題はついてまわり、
それゆえ安全保障を優先して
歴史の真実を後回しにすれば、
結局のところ日本が歴史の真実を
国際社会に訴える機会は永遠に訪れないことになります。
どれだけ正しい歴史認識を胸に秘めていても、
一度退いたら最後、ずっと退き続けなければなりません。

主体が韓国や中国ではなく、
「日本」でなければならない。
これもまた新たな視点を教えていただいたように思います。

絶望的な状況においてもなお
不屈の精神で国際社会の認識を正そうとしている
藤岡先生の姿勢に感銘を受けること大でした。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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