昨夜、ロベール・アンリコの『追想』を見た。
門弟Mさんから勧められた映画で、一気にその面白さに
嵌ってしまった。
ハリウッド風の大仰な撮り方をしなくても、これだけ
集中力を欠かさない映画ができるのだということが一番
勉強になった。
一個人の復讐といえば、サムペキンパーの『わらの犬』の
イメージが残っていて、それに比べるとこの映画は甘美な
恋愛映画のような趣きと暴力を同居させたまま、淡々と
描かれる。
しかもロミー・シュナイダーの個性ある美貌がこの映画の
目が離せない重要な要素となっている。
女優は大事だな、やっぱり。
男優はハンサムでなくていい、女優さえ美しければという
ことが確信できた。
ロミー・シュナイダーの映画を、『太陽がいっぱい』も
含めて見直さなければ。