12月25日、大正天皇例祭。
皇居にある宮中三殿の1つ、
あわせて多摩陵でも。
大正天皇が亡くなられたのは、大正15年(1926)のこの日。
当時、天皇はまだ47歳だった。
先帝以前、
小祭として「
大正天皇については、
だが多くの漢詩を詠まれ、和歌にも卓越しておられた。
大正天皇が詠まれた御製で、知られている最後の御作は、
「神まつる わが白妙の 袖の上(え)に かつうすれゆく
みあかしのかげ」(大正10年)
この御製についての水原紫苑氏の評。
「
輝いていた灯明の光が、
鋭利な感覚である。
実に微細なうつろいをさえ、
作者なのである。
その傷つきやすい心は詩歌人にとっての恩寵にちがいない。
この不幸な帝王は、
知れないのだ」と。
大帝と崇められた明治天皇と、聖帝と称えられる昭和天皇の
狭間にあって、
しかし、